いかに仕事に取組み、競争を勝ち抜くか

「お、ねだん以上。」で知られるニトリニトリの創業者の似鳥昭雄さんの著書「ニトリの働き方」についてです。

 

【本紹介】

ニトリの働き方」

似鳥昭雄

大和書房

www.amazon.co.jp

 

≪こんな人にお勧め≫

・一生懸命に仕事に取り組んでいるのに思っているほど結果が出ていない人

・何のための働くのか?と足がとまってしまった人

・仕事がマンネリぎみ、、

・部下やメンバーと上手くいっていない管理職

・コロナ化でも増収増益の会社の秘密を知りたい方

 

≪目次≫

■第一章 チェンジ(change)~現状に満足せず、より良いものを求め続ける

■第二章 チャレンジ(challenge)~前人未到なことに挑戦していく

■第三章 コンペティション(competition)~常に自分を成長させることを考える

■第四章 コミュニケーション(communication)~右手にそろばん、左手に義理人情

 

行動計画をもとに、すべきことを徹底実行する

「未来から逆算し、今日一日、すべきことを実行する」、まずはビジョンを「30年、10年、3年、1年」という形に分解していく

 

■第一章 チェンジ(change)~現状に満足せず、より良いものを求め続ける

現状を否定するところから仕事は始まる

□過去と現在とを徹底して否定しているか?

□現在の方法に固執せず、より良い方法を学び、模索し、変えて、進んでいるか?

□現状維持せず、仕事を進化させているか?

 

「観察・分析・判断」する力を磨き上げる

「観察」とは問題点を発見すること、「分析」とは、「なぜそうなのか?」を疑問を重ね問題の原因となった事実を推定すること、「判断」は「誰が、いつまでに、どうするのか?」

 

≪ツール≫

・ウィークリーマネジメント

 

≪考え方≫

・人ありきではなく、仕事ありきで適正な人員を配置する

 

「現場・現物・現実」三現主義を徹底する

自分の目で見て、体験して情報収集を行う。これを徹底する。なぜ売れているのか?は数表には表れない。「なぜ」にお客様のニーズ、不平、不満、不便さが隠されている

 

■第二章 チャレンジ(challenge)~前人未到なことに挑戦していく

「即断・即決・即実行」でなければ、成功はつかめない

今がチャンスだと感じたら、「即断・即決・即実行」で挑戦する。考えるばかりで動かないより、まずやってみる

 

「お客様が第一」に徹すれば、利益は後からついてくる

価格、品質、機能、色や形、何か一つでもいいから未開拓の新機軸を打ち出して、お客様に徳をして頂くことが大事。

□「お客様が求めていることは何か?」を真剣に考えているか?

お客様を第一に、暮らしをガラッと変える新しい機能、適正な品質をもつ商品を、お手ごろな価格で提供するためにどうするか?それだけを考える

 

優れたアイデアは「不平・不満・不便」の発見から生まれる

お客様の「不平・不満・不便」から「不」の字を取っていくことが喜んで頂ける商品やサービスを生み出すことにつながる、まずはお客様の暮らしの中から「不平・不満・不便」を発見しなければならない。

家族と買い物に行ったり、生活の不便を聞いたりして「こういうのはダメなのよ」「こういうのだったらいいのよ」みたいな声を拾うことは大事

 

目指す成果を手にする人は、「意欲・執念・好奇心」をもつ人

「何か今とは別の方法があるはずだ」と追及し続ける「執念」と目標達成の前に立ちはだかる問題課題を解決するために、あらゆる情報を取り入れ、学び、新しいアイデアを生み出そうとする「好奇心」。「意欲・執念・好奇心」を胸に、ゴールから逆算したスケジュールを決めて徹底的にやりきることが重要

 

生産性を上げるためには、ムダを減らすことが欠かせない

コストを意識しない仕事は、ただの趣味である。常に現状を疑い、ムダと思えるところかが見つかったら、「やめれないか」「減らせないか」の視点で取り組み、さらなる効率化を目指す。コスト削減は、「業務が以前よりラクになる」ことを念頭において進めると良い結果が生まれる。

 

20代から自己投資して学び、一番を目指す

二番以下なら何番でも同じ。世界一を目指し、他社では実現困難なレベルを妥協しないで追及し続ける。その部署で何かの技術でとびきりの一番になる。さらには、社内で一番、もうひとつ飛び越えて日本一に、ついに世界一へと向上心をもって自分を高めていくべき。大切なのは得た知識を実行に移すこと。知識を自分のものになるまで繰り返し実行して体験に裏打ちされてこそ、活きるもの。

 

■第三章 コンペティション(competition)~常に自分を成長させることを考える

「自分のロマン」つまり「自分自身が社会に対してどのような価値を創造し、提供していきたいか」を考えるとともに、自分のビジョン、それを実現するための計画を逆算して、いつ何を学び、何を身につけていくかを計画し、自らの指針とする。今取り組んでいることを自分のビジョンにどうつなげていくかが大切。

(大切な考え)

・上司と仕事は選べない

・選べないなら、今置かれた環境、仕事で、何を目標とするのか、どう自分の成長につなげるのかを自分で決める!これが出来るかどうかが大事。

・決意をもって取り組むことが自分を成長させ、適応力の幅を広げてくれる

・やりたい、やりたくないにかかわらず、目の前の仕事に対して前向きに、自分で目標を決めて取り組む

 

全体最適で考えられるスペシャリストを目指す

  • 自分自身や会社がもつ既存の知識範囲を超えた新たな知識を得ようと幅広く探求すること
  • 得意をする専門分野を継続して深堀りし、磨きこんでいくこと

 

一歩先を意識することでどんな仕事も面白くなる

自分の与えられた仕事を好きになることが大切。「できません、無理です、面白くない、やりたくない」といった否定的な言葉、消極的なフレーズは使わないようにする。不平不満を言う前に、その不満を感じなくなるぐらい打ち込んでみる。将来、自分が希望する分野で活躍できるかどうかは、今の仕事をどれだけ突き詰められるか次第。得た知識は必ずメモすること

 

仕事の優先順位を決め、最重要課題に集中する

大重要課題を見極めること。効率よく仕事を進められる体制が取れるよう、自部署の課題に対して優先順位を決め、マネジメントする必要がある

 

■第四章 コミュニケーション(communication)~右手にそろばん、左手に義理人情

目的、道具、動作、手順、期限を明確に伝える

伝達、指示には、「目的、道具、動作、手順、期限」を必ず入れる。内容は具体的にし、誰が行うか、役割分担も明確にする

 

具体的な数字の入らない会話は趣味、遊びと一緒である

ムダ、ムラ、ムリは徹底的に取り除いていく。自分や担当部署からの視点だけではなく、全体のバランスを見て、最終利益はどうなのか?という視点をもたなければならない

 

積極的な姿勢が周囲を巻き込み、前進する原動力になる

□ミーティングや会議において、手を上げ、自分が考えていることを積極的に伝えることができているか?仕事がうまくいかない理由を外部環境のせいにしない。それは、上司や部下、関係する部署を動かせない、あなたに責任があります。部下に無能者はいない。部下をサポートし、成長させて自分や組織の大きな力になってもらう。それができない、無能な上司がいるだけ